ときどき

日々の、ちいさな記録

匂いと記憶

 

不安や寂しさにかられる気持ちに追い討ちをかけるようだった。

今朝まで一緒だった枕からはかぎなれた匂いがした。

 

それだけだった、ただそれだけなのに

 

どうしようもなく涙が溢れて止まらなくなった

一瞬のうちに夜のこと朝のことすべてを思い出し、一緒だった時間へと引き戻される。

今そこにいないことが、もうそこにいないことと同じに感じた。